[林檎一家(りんごいっか)] りんごの家族。久しぶりに会ったっぽいけど、色んな人の顔が出てきて思い出せない。雲一つない晴天の空を、激しく飛び回るという竜。太鼓や笛の音につられて現れるとも。うららかこけし。花のそばに置くと、喜ぶ。はこふぐ。[うささめ] 鮫兎。[華の硝子婦人(はなのがらすふじん)] 光りながら浮遊する硝子の婦人。うんめええいっひひひ。[百鈴(ひゃくすず)]醤油をくらへ。[黄身出(きみで)] 黄身がでちった。[ゆでたま] ゆでたたまご。どへ。[ねこねぶた] 猫ねぶた。人格が色濃く残った魂。[ビー玉鳥(びーだまどり)] ビー玉が化けたもの。こんぶ。四つ輪主。[百合玉(ゆりだま)] 転がって、道を上ったり下りたりする。絡みついた草花が枯れることはないという。[文鎮鬼(ぶんちんおに)]綴玉。火灯犬。[赤柴(あかしば)] でかくて攻撃的。あちこち瞬間移動する子ども人形。動く姿は目撃されていない。[三猫(さんねこ)] 招き三猫。[市松金魚(いちまつきんぎょ)] 市松模様の金魚。[カマキリ紙(かまきりがみ)] 紙かまきり。[アルケバナとトマレバナ] 進み妖怪、止まり妖怪。[土ぼうぼう][細輪(ほそわ)] 火魂を宿した細い輪。普段は人間の姿をしているが、苛々すると頭が爆発して妖怪の姿になる。[いかさぶろう] いかを食べていると、ちらちら見てくる。湖の主。みんなと遊びたいお年頃。[つのちゃん] つの。影の蛇。[半ゴイ(はんごい)] 突然水面から半身を出して、舟を沈めたりする。[こいこい招き猫(こいこいまねきねこ)] お多福招き。ねずみを模した民芸品。二連でんでん太鼓。このまま歩く。まちがえて座る者があると機嫌を悪くする。網のようなもので縄張りに入ってきた人間をとらえ、しばらく語りかけてくる妖怪。人の言語ではないので、なにを言っているのか理解することができない。[ウカナシ]影子。もさもの。[おんぶ魂(おんぶだま)] お団子状につながった人魂。[霞貂(かすみてん)][白寿の猿(はくじゅのさる)] ご長寿猿。山葵。[紙奴(かみやっこ)]花瓶に潜む者。ぱぎゃあと鳴いて、通る人を驚かす。十五目。[老人参(ろうにんじん)] にんじい。[コバコ] 小箱。中は謎。ぐよぐよ。びっくりしましたやろな。温泉に浸かって良い心地になっていると、湯からゆらりと出てくるお化け。人が多いと現れにくいといわれる。妖怪サウナ。骨のマッサージ。[牛乳男と珈琲男(ぎゅうにゅうおとことこーひーおとこ)] 「「銭湯のことは我々にまかせろ!」」 バァアーーン。袋ねんね。[細目水黽(ほそめあめんぼ)] 目のように見えるアメンボ。黒点はきょろきょろ動く。[ココムソウ] 小虚無僧。笛音やいかに。誰かが自画像をからくりにしたもの。煙で姿をくらませて、そのまま消えることが多い。わんぬ。[色溜まり(いろだまり)][筵太郎(むしろたろう)] 居座り続ける。えぼしのとかげ。[大黒霊(だいこくりょう)] 大きくなりすぎて水槽から飛びだす。[ドブヌシ] 暗闇に潜む大鼠。興味のあるものをじっと見つめる。[ゲタゲタ] 下駄足の妖怪。[鬼地(おにじ)] スルメや魚の干物がお好き。[おしも] お霜。[赤平(あかひらた)] 煙草塵虫。[笹兵衛(ささべえ)] はえ、器用なこったすなぁ。[芭七太郎(ばななたろう)] 黄色バッタ。居酒屋あぶらむし。柑橘小僧。小鬼土偶。[おやこばうばう] ばうばう吠える。ぎょろやん。[木枝雲丹(きのえだうに)] 木の枝が集まったもの。中心になにかの妖怪がいると思われる。[昭和ぺんぎん看板(しょうわぺんぎんかんばん)] ぺんぎん看板。平面だけどなつっこい。とらわれお化け。[巨顔招き猫(きょがんまねきねこ)] おおきな頭の招き猫。不思議な力を秘めている。おちゃらけ野郎。[地獄枯木(じごくこぼく)] 角と腕の生える木。かさがなくちゃあね。茂った草むらからのぞく目。藪天狗。[土面蛸(どめんだこ)] 化け蛸の徘徊。のみねえ。[手裏剣忍者(しゅりけんにんじゃ)] 折紙手裏剣丸。なんでも舌ですくいとって呑みこんでしまう。道に現れる大岩。突然こちらへ押し寄せてくるので、押し返すか、力の弱い者は道を引き返したりする。白髪の老人が大岩を押しているといわれる。[強欲招き猫(ごうよくまねきねこ)] 欲深い招き猫。[尾招き(おまねき)] 尾で招く。[むきだし招き猫(むきだしまねきねこ)] むきだし猫。謎の男。