菜の花。[妙(みょう)]川で浮いて流されていることもある。[花見のお化け(はなみのおばけ)] 桜が満開の頃、あたりを徘徊するお化け。逃げようとして背中をみせてしまうと、追ってくる。いつの間に。[あおちゅん]暗いところからのそのそと現れ、また暗いところへ帰っていく。岩陰へ隠れたので覗いてみると、すでに消えていたという。ウオエ。[古代魚人(こだいぎょじん)] 魚の絵がでてきたもの。あるく。どこさへむこうのだっけね。だるまおとされちった。[トギヒラサマ] おいしいざるを探している。黒鯨。近くで急に動いてしまったり、触れてしまったりすると、「にゃわにゃわ」と高い声をあげて唾を吐きかけてくる。[逆恨(さかうらみ)]息吹。般若こぶ。ヒゴロモ。あくしゃうっとら。[おころり鼠(おころりねずみ)] たまごのような鼠。茂みから飛びだし、こちらをじっと見つめる。[あたら衰(あたらすい)] 生気を吸い取るもの。[浅壬彦(あさみひこ)] 海原にあらわれる、ウミガメのような妖怪。[蚊取蛸(かとりたこ)]「のんびりとなにをしておるか~っ!!」「ひゃえ~!」こいのぼりを真似るもの。海辺に立っており、前を通る人へ「いずこへ、いずこへ」と声をかける。答えても反応はなく、おなじ言葉を繰り返す。[追われ獅子(おわれしし)] うめき声をあげて走る。だめだこりゃあ。空腹行進。虫を食べるもの。羽毛の子。もだん。ごぼう妖怪いろいろ。岩をも握りつぶす巨大な手でがしりと捕まれると、ほどよい力加減で肩のこりをほぐされてしまう。[蛾姉様(があねさま)] 煙たい。[草毘(くさび)] 沼地で、貝を砕くような音が聞こえてくる。どこから音がするのか確かめようとすると、嬉しそうに飛びだしてくる。[口裂け鯉幟(くちさけこいのぼり)] 口裂け鯉のぼり。[みおろしどろのぼう] 大きな泥の妖怪。下にいると目が合う。[やどり兜(やどりかぶと)] なにか潜んでいる様子。[曇蛙(くもりがえる)] 正午を過ぎた頃、曇り空から「グウ、グウ」と低い声がする。見上げてみると、牛よりも巨大にみえる蛙の頭が、黒雲から覗いていたという。甘い物が大好物。[火遊虫(ひあそびむし)] 至る所に火つけまくり。手足を引っ込めて、転がりながら追ってくることもある。[西瓜柱(すいかばしら)] 割れたスイカのおばけ。[三ツ口法師(みつくちぼうし)] 口三つ。[朽木の亀(くちきのかめ)] 亀の甲に何かが宿った様子。鹿だったもの。不気味な面をしてふりかえる猿。上からけらけらと笑っている。[金平糖の小鬼(こんぺいとうのこおに)] こんぺいとうの鬼。本の虫。蛇のように動く布。[野垂神(のたれがみ)] 吐息荒く。[巣窟鼠(そうくつねずみ)] ぞろぞろ、ゆらゆら。うつわども。おにぎり妖怪いろいろ。[哀想(わいそう)] かわいそうがる。[山彦(やまびこ)] 畳なりの山彦。山にむかって発した声をそっくりそのまま返してくるという妖怪。ぎょっちゃん。宿り木彫り像。こばけ。[ひもり] 盛る火。[まったいら]がんばって泳ぐ。何も買わずに帰るつもりかね。たくらみもん。雲上の大蛙。華の香。[大熊猫蒸籠(おおくまねこせいろ)] 中身を食べようとすると、牙をむく。[化紫蘇(ばけしそ)] ばけしそ。しそを食べたり、しそを捨てたり、しそを見つめたりしているとどこからか飛んできてこちらを睨みつけてくる。食べることもできるという。[かかしの田々丸(かかしのたたまる)] 苔生し放題。なぞおばさま。おでんだこ。[あつかま豆腐(あつかまどうふ)] 厚揚げ。[鯛龍(たいりゅう)][高飛び童子(たかとびどうじ)] キャッキャと笑いながら飛び跳ねてからかう妖怪。雨降りに現れるもの。人なつこい妖怪で、出くわすと山を抜けるまでついてくるという。[ふくよかこけし] すこし重たい。縁盗蹴。[鷹羽があ(たかばねがあ)] があ。[縞木の葉(しまぎのは)] 縞々魚。[化円盤魚(ばけえんばんぎょ)] 円盤のような魚の妖怪。どこかに毒棘がある。[火右衛門(ひえもん)] 火右衛門現る。手のひらに乗るくらいの小さなお化け。大蛾提灯。[カネノネキン] 金の音鳴る風鈴金魚。めっけた。[毒蟲鱏蛾(どくむしえいが)] 小さな蛾。[照坊かかし(てるぼうかかし)][卵殻貝(らんかくがい)] 小さな卵が枝や壁を這う。しゃどろっこ。戸締まりが通用しないもの。酒の匂いを嗅ぎつける。ぐわけろちょぼ。うでなが。[アッカラエンミ] 島にすむもの。口をカポカポ鳴らしながら舞い、風のように去るという。まねきねこや。